いまどき幼稚園事情2012-杉並教会幼稚園

2012年10月12日

いまどき幼稚園

根っこの育ちを大切に

杉並教会幼稚園

 

東高円寺駅のほど近く、青梅街道から少し入った静かな住宅街の中に杉並教会幼稚園はあります。教会に付属した幼稚園の中には子どもたち一人一人を大切にする心づかいが感じられました。

 

ひとり一人の育ちを受け止める

 

杉並教会幼稚園園長 安部 一徳先生にお話をうかがいました。

飾らない落ち着いた保育室

 

Q.園の教育で大切にしていることはなんですか?

A.保育の基本は遊びです。そして絵本の世界(ことば)に親しむことだと考えます。

保育室の中には保育士が選んだたくさんの絵本があます。金曜日には家庭に向けて貸出しをしています。卒園までにのべ1,000冊くらいを読む子どももいます。

幼児期は人間が成長する基盤を作る時期、根っこを作る時期です。お友達や保育者との関係の中で、どう根っこをはっていくのかが大切な時期です。

幼児期に十分に根っこづくりをした子どもは、その後の人生の発達プロセスにおいて、充分に課題をのり越える力が養われるのです。幼児期にはそのための大事な時期です。教会幼稚園はひとりひとりの育ちを受け止め、援助しながら保育を行っています。

 

お部屋には絵本がいっぱい

 

Q.園児の数は少ない方だと思いますが、小規模の園のいいところはどんなところですか?

A.園児個別の育ちを注意深く見守るためには、多くても一クラス20人位が適当と考えます。これくらいの規模ですと、個別の配慮に注意深くかかわれます。集団で共に育ち合う上でも、子ども同士がそれぞれのまなざしをもって共に成長しあうためにも、教会幼稚園は小規模で保育をしています。

教会幼稚園は「目に見えぬこと」を大切に考えます。「目に見えぬこと」に大切なことが隠されているのですね。園内を見ていただければお分かりいただけると思いますが、とてもシンプルです。それは「目に見えないこと」を「感じる」力を養ってほしいと願うからです。子どもの世界観を大事にする上での小規模の良さがそこにあります。

 

自由にのびのび遊べる園庭

 

Q.園と保護者の関わりについて教えて下さい

A.幼稚園と保護者の関わりは他園と比べられることが多いようですね。当園の母の会活動は活発だと思います。保護者の関わりは多い方かもしれません。

3.11以降「ひとのつながり」が社会の中で大切なことと再認識されていますね。子育ては「子どもに対する大人の働きかけ」なのでしょうが、同時に「親も人として共に成長するとき」なのです。子育てを楽しんでほしいですね。お子さんの成長過程で、密接に過ごす時間は幼稚園時代が一番充実しています。たっぷりと関わってほしいですね。お母さんの事情もおありでしょう。しかし無理しなくてよいのです。自分のペースで楽しんでください。毎日の送り迎えは親と子の絆を深める時でしょうし、家庭でつくったお弁当は子どもたちに安定感と想像力を生み出すいのちの源となります。お弁当は「こったも」のをつくらなくてよいのです。お母さんの気持ちのこもっているものならば子どもたちは喜んで食べますよ。共に育って大いに楽しんでください。

 

 幼稚園概要

Q1.園が創立してからどれ位経ちますか?

A1.61(1951年創立)


Q2.園児数はどの位ですか?

A2.63名(20129月現在)


Q3.年間行事やカリキュラムで実施しているものは?

A3.入園前の慣らし保育 ・ お泊まり保育 ・ 遠足 ・ 保護者参観 ・ 夏季保育 ・ 運動会 ・ クリスマス会

 

Q4.定員を超えた場合の選考方法を教えてください。

A4.面接の結果を経て抽選

 

Q5. 園長として園児と接する時に大切にしている事や教育方針を教えてください。

A5.キリスト教保育の場として「ひとり一人は神様から与えられたもの(フレーベル)」の理解にたち、全身をもって受け入れます。幼児期は人格の根づくりの時です。私は前任地では大学の教員を兼務していましたが、牧草の生育を調べる実習で牧草の下に生える根の長さを図ったことがあります。土の下では地上に出ている草の何十倍という根が地面にはびこっているのですね。植物が成長するその命の強さは「地上に見えぬ地下の根」にあります。良い土が良い草を育てるのです。幼稚園ではこの子たちがこの後、どんなふうに育つだろうと想像すると楽しくなりますね。卒園生が学校で生徒会の役員を引き受けるケースが多いそうです。未来を生きていくに必要な生きる力を創造的に拡げ、深め、養ってほしいと願っています。

 

Q6. 幼稚園入園予定の子どもを持つ家庭へ、幼稚園の選び方や入園後の子どもへの接し方についてのアドバイスをお願いします。

A6.それぞれの幼稚園には「建学の精神」があります。お子さんを育てるにあたって皆さんが大切に考えていることと、園の理念や方針を理解されることが大切ではないでしょうか。

 

 

園長名 安部 一徳
通園バス なし
昼食 お弁当
預かり保育 あり
週4日保育終了後から16時30分まで
入園料 100,000円
保育料 月額25,700円(教材費含む)
諸経費 冷暖房費 年額10,000円
選考料 3,000円
アクセス 杉並区和田3−48—8
電話03-3313-7171
ホームページ http://business4.plala.or.jp/skyokai/

(2012年10月現在)

 

2013年度園児募集について

願書配布 10月15日(月)10:00~

(平日10:00~16:00)

入園説明会 10月16日(火)10:00~11:00
予約不要 託児はありません。
園見学 9時30分から10時30分
希望の方はあらかじめ電話予約してください。

問い合せ先: 03-3313-7171

問い合わせはくれぐれも14時半以降にお願いします。

 

 

取材した感想

杉並教会幼稚園は保育室や廊下の壁にかわいらしい装飾を貼っていないので、室内に静かな落ち着いた空気が満ちていました。子どもたちひとり一人の心が落ち着いて、想像をのびのびと広げていける場所だと思います。

園長先生のお話には子どもたちの成長過程の根っこの部分を大切に考えて、長い目で成長を見守って頂ける懐の深さを感じました。時代が変わり、子育てが変わっていく中で、子ども時代に必要なものがぶれることなく大切にされている園なのだと思います。

昔ながらの園で、いまどきだと保護者の出番の多い方なのかもしれません。でも、幼稚園選びに悩まれている方には、過ぎてしまえばあっという間の幼稚園生活、子どもにとってなにが大切かを一番大事にして、短い日々を保護者も楽しんで過ごしてほしいな、と思います。

(mugi 10才と4才の女の子ママ)

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